このページはこんな内容です!(目次)
世界には日本の厄年に当たるものが存在する
厄年は日本だけのもの?って思う人も多いんだけど実は世界中に厄年にあたる風習が存在します。
あと、厄年って世界共通じゃなかったの?って思う方もいらっしゃると思いますが、日本の厄年は日本独自のモノです。
このページでは世界中の厄年について解説しています。国ごとに年齢や厄払いの方法などの違いはありますが、概念はほぼ同じような意味があり、厄年には気をつけなさい、とか悪いことが起こるかもしれないよ、という戒めの意味があるようです。
外国に友人がいる場合は、その国の厄年についてを話題にしてみるのもいいかもしれませんね。自分の国の風習や伝統に興味を持ってくれていると感じると嬉しいと思いますよ。
世界の厄年ってどんなもんだろう?
ここからは、国ごとの「厄年について」「厄年年齢」「厄払い方法」などを紹介していきます。
日本の厄年の意味とぴったり合うものはないですが、運気が悪い年齢というのはあるようです。それが日本の厄年にあたるみたいですね。
これはその国のお国柄や宗教、環境、気候、平均寿命、結婚の概念の違いなどによって差異があり、様々です。
日本の厄年との違いを比較しながら見てください。
アジア諸国の厄年について
日本から近いエリアですね。仏教も関係しているのかな?
中国の厄年とは?
中国では、自分の干支が巡ってくるたびに厄年になる!つまり、生まれた年の干支が厄年になります。
日本でいう「年男」「年女」の年が厄年ですね。一般的な日本の年男・年女とは違う感じです。
でも中国の厄年は分かりやすいですね。男女関係なく12年に一度、厄年になります。しかも自分の干支の年なのでさらに忘れにくく覚えやすいです。
中国の厄除け、厄払いは、どんなものかというと、厄年の人は金色や赤い物を身に着けることが厄除けになると言われています。日本の還暦の赤いちゃんちゃんこや小豆(あずき)が赤い象徴として厄除けになるのと通じる部分がありますね。
タイの厄年とは?
タイの厄年は、中国と同じように男女同じ。しかし、厄年にあたる年齢の概念は全く違います。
まず、申し上げたいのが本厄が「25歳」ということ。ここが一番大きい厄年であり、唯一、ひとつであること。
そしてそのほかの厄年は?というと年齢の末尾に「9」が付く歳になったときが厄年になります。
19歳、29歳、39歳、49歳、59歳・・・といった感じですね。
ちなみに25歳の本厄は、現地では「ベンヂャペート」と呼ばれています。そのほかの9が付く厄年は「ピークロッラーイ」と呼ばれています。
本厄が一回しかないのはいいですね。とはいっても、人生で1回しかない25歳のときの本厄は濃縮されているので、タイでは、とても大きな厄年と考えられています。
あと、干支の年も日本の前厄・後厄というくらいの重みのある厄年ととらえる風習もあるようです。
タイの厄除け・厄払いは、お寺で行う。タイで最古の由緒ある寺院と言われ ている「龍蓮寺」(ワット・マンコン・カマラワート)が有名です。
以上がタイの厄年についてでしたが、これは仏教徒に強く支持されているようです。
中東 諸国の厄年について
トルコの厄年とは?
トルコの厄年の年齢は、女性が13歳、33歳、53歳、男性は23歳、43歳、63歳とされています。年齢は宗教により若干の差異があるようです。
トルコの厄除け・厄落としの方法は、家族、親戚、知人が集まって厄年の方と等身大の泥人形をつくって、鮮やかな原色の衣装を着せたあとに川に流すという方法です。注意点があって川に流しに行くときは、厄年の本人は家で待機することを守るようにいわれています。これを破ると効き目がないのだとか。儀式の間は家から一歩も出れませんね。
エジプトの厄年とは?
アフリカ最長級の河川であるナイル川が流れるエジプトの厄年の年齢は、男女一緒で4歳から始まりそれから4年おきに厄年が巡ってきます。終わりは定かではないようですが一応、50歳代までと言われています。これは、平均寿命とかも関係しているのかもしれませんね。(地域やその人が信仰している宗教によっても異なります。)
この厄年にあたっている人は、日本の厄年の概念と似ているところがあり、男女ともにこの年の結婚を避けるらしいです。
エジプトの厄除け・厄落しは、隣家、近所の年配者から布の端切れをもらい、それらを継ぎ足して服を作ります。その服を身に着けることで身を守れて厄除けになるとされています。厄年を超えて生き延びてきた人から少しづつもらうのが良いということなんでしょうね。そういう幸運をみんなからお裾分けされているのかも。
ヨーロッパ 諸国の厄年について
イギリスの厄年とは?
イギリスの厄年年齢は、男性の場合は年齢の末尾に4がつく歳、女性の場合は年齢の末尾に7がつく歳とされています(諸説あり)。男性の方が女性より多いわけではありません。4年おきとか、7年おきということではないので勘違いなさらないように。両方とも10年に1回巡ってくる計算になります。
厄除け・厄払いの方法は厄年になったときの年齢の数だけ木の実を集めて、その実を三日三晩、外に置き(太陽と月に当てる)、その後、その木の実を焼くことが厄除けになるそうです。食べるんじゃないんですね。(この後食べるのかな?調べたけど分りませんでした。)
木の実を焼くときは、多くの方に見てもらうことでその効果が倍増するそうです。普段から家族、親戚、友人知人、近所の方と仲良くしていないと大勢集まりませんね。
つまり、次の厄年までに、多くの人を呼べるように努力しなさい。ということかもしれません。
ドイツの厄年とは?
ドイツの厄年年齢について。男性は4歳から64歳までの4のつく歳、女性は9歳から59歳までの9のつく歳とされています。男性の方が圧倒的に長く、回数も多いですね。
厄除け・厄払いの方法としては、厄と見立てた小さな紙人形を厄年になった数だけつくり、それを泥の上に立てて、お祭り騒ぎをします。そしてその紙人形すべてが、泥の中に埋まって見えなくするのが厄除けになるそうです。
フランスの厄年とは?
フランスの厄年の年齢は、男性の場合は末尾に8のつく歳が厄年とされています。
地方によって若干の年齢の差があるようですが大体、男女共に70歳代まで厄年があるそうです。厄除け・厄払いの方法などは調べましたが分かりませんでした。
スペインの厄年とは?
スペインの厄年年齢は男性の場合は24歳と44歳。女性の場合は14歳と34歳が注意年・厄年とされています。
男女ともに2回しかないのはいいですね。あまり重く考えすぎない陽気なお国柄なのかもしれません。
厄除け・厄払いの方法は、厄年の歳になったら、その年齢の数だけ馬の肉を食べて、そのあと、一昼夜、踊りあかすことで厄除けに成ると考えられています。普段から馬の肉を食べている人は食べ過ぎないように注意しないといけませんね。
ロシアの厄年とは?
ロシアは、地理的にはアジア、人口集中度や民族の由来はヨーロッパとすることが多いのですが今回は、話題的にヨーロッパにした方がイイかなと思ってヨーロッパ枠に入れさせていただきました。
ロシアの厄年年齢は男女ともに9歳から79歳までの間で、9が末尾につく年が厄年になります。簡潔で分かりやすくて良いですね。
厄除け・厄払いの方法は、厄年になった方が馬に乗り、周囲の人が歌う中、わざと落馬します。落馬することが厄除け・厄払いになると考えられています。禍(わざわい)を自作自演して済ませているのかもしれませんね。それと落馬と厄落としをかけているのかも!
世界の厄年について まとめ
いかがでしたか?世界の厄年について☆
日本だけでなく世界各国に厄年と似た「注意年」みたいなのが存在しているんですね。
今回紹介した内容は一般的なものです。同じ国でも宗教や地域によっても違いがあるようです。日本でも厄年に違いがあるように諸外国でもあるんですね。まして、日本よりも国面積が広いので、違っていたり他の説があっても何ら不思議ではありません。ロシアや中国なんて国土がめちゃくちゃ広いですもんね。
あと、厄年は信じる方が信じればいいものであって、厄年の歳になったら必ず厄払いをしなければならないということではありません。
わたしはクリスチャンだけど七五三はやった。みたいな感じで、信じるモノだけ取捨選択して個人の判断で行えばいいと思います。
人間は考える生き物です。頭がいいから、一度信じてしまうと暗示にかかってしまうのかもしれません。「厄年だから悪いことが必ず起こる」。
決してそんなことはありません。人はそれぞれバイオリズムを持っています。そっちの方を大切にしてポジティブに生きる方がイイと思います。みんながみんな厄年に成ったら悪いことが起きる!ということはないので必要以上に怖がる必要は全くありません。むしろその恐怖心こそが厄年に付け入るスキを与えているのかもしれません。
何事も前向きに、笑顔で過ごしましょう!
参考になれば幸いです♪
▼厄年についてはコチラでも詳しく書いているので参考にしてください。
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※世界各国の厄年の呼び方や概念には違いがありますが、文中では便宜上、それらを「厄年」で統一させていただいております。