お彼岸の過ごし方で運気が変わる!正しいお彼岸の過ごし方で運気を高めよう!
このページはこんな内容です!(目次)
お彼岸をわかりやすく5分で読めるレクチャー
昔から続く「彼岸」の考え方や過ごし方は今でもずっと受け継がれてきています。「お彼岸」という言葉は、なんとなく仏事的な意味合いのある言葉かなというのは分かるけど、普段深く考えることはあまりないですね。若い人たちの中には年に2回あることを知らない人も多いみたい。普段何気なく使っている「お彼岸」という言葉。本来の意味を深堀りしてみます!
彼岸にはご先祖様とつながるという意味合いがあります。彼岸は仏教からきていますが「彼岸」の風習は日本だけだそうです。善き日本人の風習をこれからも受け継いでいきたいですね。
実は、この彼岸という日を知るということは、正しい生き方、正しい日常の過ごし方、心構えの基礎を作るきっかけになるんです。強いては開運体質をつくる要素にもなります!
お彼岸とは
お彼岸の4つの意味
●最初は、時間軸の「お彼岸」です。お彼岸は年に2回あるのをご存知でしょうか?よく聞くと思ったら1年に2回あるんですね。春と秋に1回づつ存在します!春の彼岸を「春彼岸」、秋の彼岸を「秋彼岸」と呼びます。
- 春彼岸・・・ 毎年3月下旬(20日頃)の春分の日をはさんで前後3日間の合計7日間をさします。
- 秋彼岸:・・・毎年9月下旬(23日頃)の秋分の日をはさんで前後3日間の合計7日間をさします。
▲2018年3月のカレンダーで彼岸の期間を解説した図表です。
それぞれの最初の日を「彼岸の入り」。終わりの日を「彼岸の明け・彼岸明け」といって、「春分の日」「秋分の日」の当日を「お中日(おちゅうにち)」といいます。彼岸明けは「彼岸が明けた日」と勘違いされることが多いのですが、実際には彼岸の最後の日です。ちなみに「春分の日」「秋分の日」は毎回、国民の祝日です。
●次に、場所・空間・地位を指し示す場合は次のような理解になります。「彼岸」とは「彼方(かなた)の岸」と言う意味で、仏の世界、亡くなった人たち(ご先祖様)の世界をさします。
逆に我々の居るこの俗世界を「此岸(しがん)」と呼びます。これはコッチ側を指す「此(こ)の岸」と言う意味で、私たち凡人が生活している「こちら側の世界」=「人間界」のことを意味します。
もうひとつ別の呼び名では彼岸は「涅槃(の世界)」とも呼ばれています。意味は前途した内容と同じです。
●3つめ、一般的に「彼岸」「お彼岸」というのは「彼岸会」のことを指すという意味があります。
彼岸会(ひがんえ)彼岸の7日間の間に行われる法会、仏事のこと。主に寺院に参拝したり、説法を聞く、先祖の墓参り・供養を行う。春分の日と秋分の日は、太陽が真東から上がって、真西に沈み昼と夜の長さが同じになります。そしてこの日を中心とした7日間が「彼岸」であり、この期間に仏様・ご先祖の供養をする事で極楽浄土・涅槃へ行くことが出来ると考えられていたようです。彼岸会はそのことを説いた法会が行われます。それにしても、昔の人が正確な方角や暦を使っていたことに驚きます。
●最後に、彼岸の深い意味としては、煩悩にあふれたこの世「此岸(しがん)」に対し、悟りの世界である「彼岸(涅槃・極楽)」の境地にたどり着きたいという願望(到彼岸)を表している。または、その期間の修行、そうなるための修行を指す。ということが挙げられます。修行には自分を戒めることや先祖の供養も含まれます。
彼岸花とお彼岸は関係あるの?
彼岸花というのは、秋のお彼岸の時期だけに咲く不思議な花です。神秘的ですね。別名を曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれ、サンスクリット語で「赤い花・天界に咲く花」という意味があり、仏典では、赤い花が降るとおめでたいことが起こる兆しとされています。
彼岸花は有毒植物で、これを食べると亡くなってしまうといわれているため、この名「彼岸(死後の世界)」がついたという説もあります。彼岸花って実は恐ろしい花だったりもするんですね。
お彼岸とお盆の違い
お彼岸もお盆も先祖の供養がメインです。何が違うのかというと・・・
- お彼岸・・・自らの修行の一環としてご先祖様に感謝してご供養を行う。もちろんご供養が優先される。
- お盆・・・ご先祖様があの世からコチラにかえってこられる時期にご供養をしてまた送り出す。
どちらもご先祖様に感謝をしてご供養することに変わりがありませんが、お彼岸の場合は、自分もこの世を離れたら極楽浄土に行きたいという願いがあり、そのために善い行いを積む修行やご先祖様のご供養があると考えられています。
私たちがお彼岸にしたらダメなことってある?
結婚式、新築祝い、開店開業・・・。祝い事全般はダメ!ということを言われたりしますが、実はこれは何の根拠もない都市伝説に近いものです。仏教ではこの期間のタブーを説いていません。しかし、「波羅密多」というものがあります。
「彼岸」はサンスクリット語の「波羅密多」から来たものといわれ、煩悩と迷いの世界である【此岸(しがん)】にある者が、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をする事で「悟りの世界」、「彼岸」(ひがん)の境地へ到達することが出来るというものです。つまりこれに反することがダメなことです。
簡単にいうと、人のルールや道徳から外れた行いはダメということになります。たとえば、深酒をする、嘘をつく、ごみを道に捨てる、むやみに殺生をする、人のモノを盗る、交通ルールを守らない・・・などです。この期間だけでなくいつも、守っていきたいですね。(※「六波羅蜜」の内容についてはあとで解説あります)
お彼岸にすることは何?
では、逆にこの時期に私たちがしなければならないことは何でしょうか?それはご供養と修行(善行)です。
ご供養
- お墓参り
- お墓のお掃除
- 仏壇の前でに手を合わせる
- 仏壇のお手入れ・掃除
- お供え物
ご供養で大事なことはご先祖様に感謝することと、自分が一生懸命生きているという報告をします。お墓の前や仏壇の前で手を合わせて願い事をしている人がいますがこれは間違いです。供養になりません。むしろ迷惑をかけていることになります。
供養のお供え物「ぼたもち」と「おはぎ」
「ぼたもち」も「おはぎ」も基本的には同じものです。ぼたもちを漢字で書くと牡丹餅です。牡丹の花からきています。つまり春のお供え物です。おはぎは「萩」という感じが使われます。みたまんま秋ですね。同じものですが季節によって呼び名を変えているということです。両方とも「あんこ」を使用していて、あんこの原材料は「あずき」です。小豆は赤色で赤には魔よけの力(邪気を払う力)があるとされていたのでお供え物の原材料に使われたようです。お供えの後は家族みんなでいただきましょう。
6つの教え・行いで運を高める「六波羅蜜」
コレが修行の全部です。なかなかできることではありませんが、彼岸の期間だけでもチャレンジしてみましょう!慣れることができれば確実に人間力がアップしておのずと開運体質になります。
幸せになるための六つの修行項目!「六波羅蜜」=(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧。)
- 「布施」(ふせ)・・・財や心を他人に施すこと。他人のために行う無償の善行です。お金や物品だけでなく、優しい声をかける、笑顔で接する、ボランティア活動などもこれにあたります。
- 「持戒」(じかい)・・・心を戒めること、他人に迷惑をかけないこと、慎んで生活をする。ココはもっと細かいルールがあります。お酒を飲まない(悪酔いしない・酒に飲まれないという意味)、殺生をしない、嘘をつかないなど。
- 「忍辱」(にんにく)・・・不平不満を言わず、落ち込まない、悲しまないで頑張る!他人や物事に腹を立てないこと。ポジティブに生きることです。この漢字には耐え忍ぶという意味があります。少々のことでブツブツ愚痴を言わないようにしましょう!
- 「精進」(しょうじん)・・・頭、心、体、すべてにおいて常に努力をおしまないこと、フルパワーで物事にあたること。そして達成できてもおごらない、鼻高々にならないこと。
- 「禅定」(ぜんじょう)・・・周りに流されない、動揺しない、心を静かに保つこと、反省を忘れないこと。落ち着く。
- 「智慧」(ちえ)・・・真実を見る力、正しい判断力を身につけること。たくさんの知識を学んでもそれをどう活用するか、正しいことが何かを見極めなければ意味がありません。智慧は知識の使い方、見極め、道徳心ある判断などが合わさったものです。
お彼岸の期間にはこれらの6つの修行が求められます。簡単なこともありますが、実際にこれを1週間続けることは至難の技です。苦痛かもしれませんがそれが修行になります。人間力を高めたい!開運体質になりたい!という方は是非チャレンジしてみてください!コレが当たり前にできるようになると、まわりから尊敬されると思います。彼岸のたびにやっていれば、いつか、そうなる日がやってくるかも!
お彼岸で運を高める まとめ
お彼岸の過ごし方で運気が変わる!大事なこと
- ご先祖様に感謝をしてしっかりとご供養をする!
- お墓参りに行く!お墓、その周りをきれいに掃除をする
- 仏壇がある場合は仏壇のお掃除もする
- お供え物は牡丹餅とおはぎが最適!
- 6つの修行項目は本来人が当然おこなうべき行動や考え方である。
- 修行を行うことで人間力が増す!
正しいお彼岸の過ごし方で運気を高めましょう!正確にはきっかけにしよう!修行しよう!です。
やらされでやるものではなく、自発的にできるようになると、開運体質になっていくと思います。そしてこの「お彼岸」の意味や過ごし方を他の人に正しく伝えたり広めることで、さらに、自分の理解が深まると思います。教えようとすると、人は分からないこと、自分が理解できていない点に気づくことができます。
まずは身近な人に「お彼岸」のことをレクチャーしてみてはいかがでしょうか♪修行も忘れずに♪
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※文中の彼岸についての解説については諸説あります。細かい部分まで正論というものが存在しないようです。当サイトでは各文献から管理人の主観も入れながら編集研鑽したものになっています。